君がいるだけで…[番外編短編集]
そしてあっという間に
6月13日、当日――。


「じゃあ明日の朝迎えに来るから…、いい子にしててね…?」


「『はーぃ!』」


心配する私を余所にお泊りするのを楽しそうにしている凛と廉。


あぁ、なんか寂しいな…。とか思ったり。


有限実行な美月に本当にこの企画は実行された。


真尋くんが帰って来る前に子供たちを美月の家まで連れて来て今に至る。


親が思うよりも子供は成長しているらしい。


「じゃ、思う存分二人で甘い夜を過ごして来てねっ!」


「美月~~~っ」


美月が私にしか聞こえないように言った言葉に、恥ずかしさと呆れが混ざった反応を返した。


帰宅してから真尋くんが帰って来るまで、
落ち着かなかったのは言うまでもない。



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