君がいるだけで…[番外編短編集]
「美っ味し~~~い!」


うきゃーっと幸せを噛み締めながら、
美味しいお料理を次から次へと頬張る。


『ふっ。ほんとに紗羅は食べてる時幸せそうだな』


「だって幸せだも~ん♪」


『なら良かった。』


「それにしても、」


そこで言葉を止めてから
左横に顔を向ける。

ガラス越しに見えるのは、綺麗な夜景。


「いつの間に予約取ってたの?」


『一ヶ月前くらいかな。』


平然と言う真尋くんに

「(そんな前から企画しててくれてたんだ…)」

と、びっくりしつつも嬉しくなった。


『さて、紗羅まだ食えるか?』


「…?」


『デザート』


「食べれるに決まってる♪」


『だよな。(聞くまでもなかったか)』


「当ったり前でしょ~。別腹だよ!」


どんなデザートが来るか
ワクワクしながらデザート到着まで

真尋くんと恋人の時みたいに二人で会話をした。


ほんとは子供たちが気になるけど…、
たまにはこういうのもいいかも。


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