赤いネクタイ
「…優希」
「…優先輩」
振り返ると後輩の一年の八城優希(やしろゆうき)が立っていた。
優希は同じ苗字だけど姉弟でもイトコでもない。
たまたま同じ苗字で私のフルネームに『希』が付いただけ。
そんな私と優希の出会いは普通だった。
購買でジュースを買ってたときに先生に
『八城』
そう呼ばれ振り返った時に優希もいた。
それから
何でか分かんないけど懐かれて
メールや電話をしてて
時々、2人で出掛けたこともあった。
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