英国喜劇リトレイス

そして──




「ダメ」

「何でだよ!」

もう一度机を叩く。
ヒラヒラと何枚の書類が落ちただろう。

イアンはよいしょと書類をずらして俺を前を開けた。


「当たり前でしょ。統治者がいなくてどうすんの」

「俺がいなくても議会がなんとかすんだろ!」

「そりゃまそうだけど…」


そう言ってイアンは真剣に腕を組んだ。

いや待て! そこは認めんなよ! 俺のいる意味なくなっちまうだろ!



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