Sweet secret
~出会い~
~シンニンキョウシ~


[絢乃side]

「おはよー。」

桜が散る中、あたし、斎藤絢乃(さいとう あやの)は、
星華高校の2年生になった。

成績もそこまで悪くなかったらしく、
なんとか留年せずに済んだみたい。

内心、どうなるかなって超焦ったけど…

心配なかった?のかな。

「絢乃~。」

あっ、来た。叶華(かなか)。

あたしの幼なじみなんだけど、超かわいいんだ。

「絢乃、クラスどうなるかな?一緒だといいんだけどな」

「そーだね。あと、担任ってどうなるのかな?」

「イケメンがいいんだけどな♪」

「うちにイケメンなんていないでしょ?」

「う~。そだよね。」

黒板に貼られた名簿1つ1つに目を通す。

「…よかった。絢乃、一緒だよ。」

「そうなの?よかった。」

2年連続で同じクラスって運いいな。

1年の時は、学級崩壊的なことになりかけたからなー。

皆、まともに授業受けてなかったし…

「絢乃?聞いてる?」

「ごめん。何?」

「だから。担任って聞いたことなくない?」

「あー。新任じゃない?」

「イケメンだといいな。」

叶華って、本当にイケメンにこだわりすぎだって…

ふと、時計を見ると始業式10分前、どうりで、皆移動してる
わけだ

あたしらもそろそろ行かないと間に合わないかもな、

「叶華、そろそろ始業式始まる。」

「マジで?話、短いといいな。」

「本当だね。」


「2年3組の担任は、成合秀都(なりあい ひでと)先生です。」

校長先生によって担任が発表されていく。

あたしは、紹介されて立っている先生に目を向けた。

ふーん。結構、イケメンかもしれない。

「ねぇ。絢乃。新しい先生、結構イケメンじゃない?」

叶華も同じこと考えてたみたい。

年いくつだろ?20代前半かな?

あんまり、厳しそうじゃないからいいか。

厳しかったら、自由にできないからね。

始業式は、1時間位で終わった。











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