桜が降る場所 (完)
 

「「ごめん」」


見事にハモる、俺と川嶋の声。


「!!」


「やっぱり。断られた」


俺はクスクスと笑う。


それに対して、戸惑っている様子の川嶋。


俺はずっと気になっていたことを聞く。


「……ちょうど1ヶ月前。ここで泣いてたことと関係あんの?」


「!……見てたの?」


川嶋の顔からはいつもの明るい表情は消えていた。

 
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