「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
補佐官の説明が終了し、李が進み出て

「皆さん、先ほどの報告で、できるだけ早く小惑星群の処置を検討して、速やかに行動に移していただきたいと発言がありましたが、私も同感であります。報告を聞く限りにおいては非常なる危険性を感じます」

「よりまして明後日、予定しておりました小惑星群の破壊ならびに進行方向を転換させる為の処置の検討会議を、一日繰り上げて、明日の午後一時より開催致したいと考えますが如何でしょうか」

全員が賛成の挙手をする。

「もう限られた時間しか残されておりません。明日の会議において決議し、ただちに行動に移りたいと思いますので、各全権におかれましては、その心積もりでお集まり願います。また本日の会議の内容を、至急、各国の元首に、お伝え頂き、了承しておいていただきますように、お願い致しておきます」

「以上、私の意見に反対の意見がある方は、挙手をして発言していただけますでしょうか」

誰も挙手をする者など居ない。

「挙手なしでありますので、全会一致で明日の会議に於いて、小惑星群の処置方法を検討した後、決議致します」

「それでは皆様、明日の午後一時より会議を行ないますので、宜しくお願い致します」

会議が終了し、各国全権は、急ぎ本国と連絡を取る為に退出した。

全員が深刻な表情であった。
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