「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢

「やっぱり、自分の家がいいね」
と周りを見回した後

「できれば、もう少し居たいけれど、もう行かなければならない」

ヒュッジュは黙したまま頷く。

「仕事が一段落したら、また戻ってくるよ」

「じゃあ・・・気をつけてね」

と言って出てゆく李にヒュッジュが
「あなたもね」
と声を掛けた。

ヒュッジュが玄関の外で、手を振りながら見送る中、李は公邸へと戻って行った。

明日は午前六時に発射した後、午前十時より詳しく会見発表する事になっている。

各国全権も、すでに本国との連絡や、うちあわせは、終わっているであろう。

あとは成功を祈り、発射のボタンを押すのみである。