「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
遍路
由紀と理絵は宿を出て、十六番観音寺へ向かって出発した。
「いい天気で爽やかねぇ・・・ほんと、気持ちいいわね」
由紀が歩きながら、理絵に語りかける。
由紀を二日間にわたって苦しめた筋肉痛も峠をこしたようで、足も軽くなったが、口も軽くなっている。
多少は筋肉痛も残っているのであるが、昨日までと比べれば雲泥の差である。
立ち上がるときや座るとき、踏ん張った時などに痛む程度であり、痛みも相当軽くなった。
歩いている時には、そんなには痛みは感じないのだが大殿筋が突っ張っているのか、お尻に何とはなく、張りがある。
その程度なので、顔が歪むことも無く、順調に歩き始めたのだ。
理絵の方はといえば、もう全然、痛みは無く快調である。
「天気はいいし、空気もいいし、目覚めも良かったし、朝ごはんも美味しかったし、トイレへ行くのも怖くないし・・・」
由紀が嬉しそうに、一人で喋りながら歩いていく後ろから、理絵が、指で由紀のお尻を突っついて意地悪をすると、由紀が
「痛い・・・何てことをするの、お尻は、まだ張っているのに」
と言って跳び上がった。
どうやら、お尻は押すと、まだ痛いらしい。
十六番を打ち終え、午前十時ごろに十七番井戸寺に到着した。
鮮やかな朱塗りの大門を入ると、境内が広々としている。
「いい天気で爽やかねぇ・・・ほんと、気持ちいいわね」
由紀が歩きながら、理絵に語りかける。
由紀を二日間にわたって苦しめた筋肉痛も峠をこしたようで、足も軽くなったが、口も軽くなっている。
多少は筋肉痛も残っているのであるが、昨日までと比べれば雲泥の差である。
立ち上がるときや座るとき、踏ん張った時などに痛む程度であり、痛みも相当軽くなった。
歩いている時には、そんなには痛みは感じないのだが大殿筋が突っ張っているのか、お尻に何とはなく、張りがある。
その程度なので、顔が歪むことも無く、順調に歩き始めたのだ。
理絵の方はといえば、もう全然、痛みは無く快調である。
「天気はいいし、空気もいいし、目覚めも良かったし、朝ごはんも美味しかったし、トイレへ行くのも怖くないし・・・」
由紀が嬉しそうに、一人で喋りながら歩いていく後ろから、理絵が、指で由紀のお尻を突っついて意地悪をすると、由紀が
「痛い・・・何てことをするの、お尻は、まだ張っているのに」
と言って跳び上がった。
どうやら、お尻は押すと、まだ痛いらしい。
十六番を打ち終え、午前十時ごろに十七番井戸寺に到着した。
鮮やかな朱塗りの大門を入ると、境内が広々としている。