「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
いつまでも同じ様なニュースを見ていても、しょうがないので由紀がテレビを消して
「何だか怖いね。国も心配はしないように言うけれど、本当に大丈夫だろうかねぇ」
理絵も
「本当、何か、すごく不安。お兄ちゃんや勇太は、どうなっているのだろう」
直は何らかの情報があれば、科学技術省から由紀の携帯電話に、連絡が入ってくることになっているが、勇太の情報は、テレビか新聞で知る以外に手だてがない。
直に関しては三ヶ月ほど、新しい情報は無く、勇太は、小惑星帯の調査隊として、出発直前にあった連絡が最後である。
由紀も理絵も、直が何らかのトラブルで、連絡できないだけで、生きていると信じている。
しかし三ヶ月もの間、何も連絡が無いとなると、さすがに、もうだめかも知れないという気持ちが、頭をもたげてくる。
二人は、そんな気持ちに負けないようにと直と勇太の無事を祈る為に、四国遍路の巡礼に旅立ったのである。
とにかく二人には今、できることは無事を祈るしかない・・・
朝、目覚めると、すぐにテレビのニュースを見た。
その中で、日本時間の昨夜の十一時からあった、連合本部の会見発表のリプレイが出てきた。
事務総長が、各国の政府ならびに国民に対して、速やかな決断と勇気に感謝の言葉を述べ、今後も最善を尽くすので、過度に不安感を持たないように語り掛けてきている。
ゆっくりと言葉を慎重に選び、気持ちを込めて語っていて風貌も誠実そうな人である。
「何だか怖いね。国も心配はしないように言うけれど、本当に大丈夫だろうかねぇ」
理絵も
「本当、何か、すごく不安。お兄ちゃんや勇太は、どうなっているのだろう」
直は何らかの情報があれば、科学技術省から由紀の携帯電話に、連絡が入ってくることになっているが、勇太の情報は、テレビか新聞で知る以外に手だてがない。
直に関しては三ヶ月ほど、新しい情報は無く、勇太は、小惑星帯の調査隊として、出発直前にあった連絡が最後である。
由紀も理絵も、直が何らかのトラブルで、連絡できないだけで、生きていると信じている。
しかし三ヶ月もの間、何も連絡が無いとなると、さすがに、もうだめかも知れないという気持ちが、頭をもたげてくる。
二人は、そんな気持ちに負けないようにと直と勇太の無事を祈る為に、四国遍路の巡礼に旅立ったのである。
とにかく二人には今、できることは無事を祈るしかない・・・
朝、目覚めると、すぐにテレビのニュースを見た。
その中で、日本時間の昨夜の十一時からあった、連合本部の会見発表のリプレイが出てきた。
事務総長が、各国の政府ならびに国民に対して、速やかな決断と勇気に感謝の言葉を述べ、今後も最善を尽くすので、過度に不安感を持たないように語り掛けてきている。
ゆっくりと言葉を慎重に選び、気持ちを込めて語っていて風貌も誠実そうな人である。