「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
調査船には、探査機射出後、速やかに退避して可能な限り小惑星群から離れるようにして、小惑星群が通り過ぎた後、地球へ帰還するように指令してある。
特にミサイルによる小惑星群の破壊予定地点を、大きく迂回するように伝えてある。
これまでに消息不明になった宇宙船や火星からの通信が途絶えると同時に、被害が発生しているので、念のために小惑星群の破壊が終了するまでは、緊急通信以外は行なわない予定である。
李や補佐官、科学者が全員揃って待機している。
今回、失敗すると、もうあとが無い。
いくら自動追尾式のミサイルといえども、ある程度は微細に目標を設定してやらないと、同じ目標に集中してしまったりして、盲撃ちになりかねない。
祈るような気持ちで探査機からの映像情報を待ち続ける。
「何時に送られてくる予定なのか」
李が科学者に訊ねる。
「十二時四十五分ごろから届き始める予定になっております」
と科学者が答える。
通信本部は必要最小限の火星との通信以外は、閉じたまま待っている。
午後十二時四十五分が過ぎてゆく・・・
一分が過ぎ、二分が経過する。
誰もが、頼むから届いてくれと念じる中、ついに一枚目の写真が送られてきた。
続いて二枚目、三枚目と届き、全員が、良かったと胸を撫で下ろすのも束の間、あとが届かない。
本来であれば、小惑星群に最接近するまでに、百枚以上送られてくる予定であったのにもかかわらず、僅か三枚で途切れてしまった。
本部からの遠隔操作で、復旧を試みてみるも、だめであった。
特にミサイルによる小惑星群の破壊予定地点を、大きく迂回するように伝えてある。
これまでに消息不明になった宇宙船や火星からの通信が途絶えると同時に、被害が発生しているので、念のために小惑星群の破壊が終了するまでは、緊急通信以外は行なわない予定である。
李や補佐官、科学者が全員揃って待機している。
今回、失敗すると、もうあとが無い。
いくら自動追尾式のミサイルといえども、ある程度は微細に目標を設定してやらないと、同じ目標に集中してしまったりして、盲撃ちになりかねない。
祈るような気持ちで探査機からの映像情報を待ち続ける。
「何時に送られてくる予定なのか」
李が科学者に訊ねる。
「十二時四十五分ごろから届き始める予定になっております」
と科学者が答える。
通信本部は必要最小限の火星との通信以外は、閉じたまま待っている。
午後十二時四十五分が過ぎてゆく・・・
一分が過ぎ、二分が経過する。
誰もが、頼むから届いてくれと念じる中、ついに一枚目の写真が送られてきた。
続いて二枚目、三枚目と届き、全員が、良かったと胸を撫で下ろすのも束の間、あとが届かない。
本来であれば、小惑星群に最接近するまでに、百枚以上送られてくる予定であったのにもかかわらず、僅か三枚で途切れてしまった。
本部からの遠隔操作で、復旧を試みてみるも、だめであった。