「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
しかし、ほとんどの人々が、不安を感じているであろうことは、自らも感じていることであり容易に想像ができる。
なにがあっても、小惑星群の破壊を成功させなければならない。
李は重圧を感じていた。
そして心身ともに、疲れきっていた。
案の定、雨である。
ただし、この前の雨と違い、しとしとと降る雨で、そんなに雨量は多くない。
宿の玄関で由紀が靴を履きながら
「私の足、太くなったのじゃない。ここまで、へこたれずに歩いてきたし、山道も克服してきたし、そのおかげで、随分しっかりした足になったわ。ねえ見てよ理絵、そうは思わない」
と足を擦りながら言う。
理絵は、お母さんが、自分で自分を勇気づけようと言っているのだと思い、見た目には由紀の足が、全く変わっているようには見えないが
「ほんと、すごい・・・良くがんばったからだね」
と由紀の気分を良くさせておいた。
雨の中、レインコートを被り、二人は出発した。
十二番へ向かった時の山道よりは、坂道がきつくない。それに十二番への道は四国山地の真ん中へ向かっていく感じであり、上がったり下がったりを繰り返しながら、どんどん山奥へ入っていき、先が見えず、いったい、いつになったら着けるのかが不安でしょうがなかった。
なにがあっても、小惑星群の破壊を成功させなければならない。
李は重圧を感じていた。
そして心身ともに、疲れきっていた。
案の定、雨である。
ただし、この前の雨と違い、しとしとと降る雨で、そんなに雨量は多くない。
宿の玄関で由紀が靴を履きながら
「私の足、太くなったのじゃない。ここまで、へこたれずに歩いてきたし、山道も克服してきたし、そのおかげで、随分しっかりした足になったわ。ねえ見てよ理絵、そうは思わない」
と足を擦りながら言う。
理絵は、お母さんが、自分で自分を勇気づけようと言っているのだと思い、見た目には由紀の足が、全く変わっているようには見えないが
「ほんと、すごい・・・良くがんばったからだね」
と由紀の気分を良くさせておいた。
雨の中、レインコートを被り、二人は出発した。
十二番へ向かった時の山道よりは、坂道がきつくない。それに十二番への道は四国山地の真ん中へ向かっていく感じであり、上がったり下がったりを繰り返しながら、どんどん山奥へ入っていき、先が見えず、いったい、いつになったら着けるのかが不安でしょうがなかった。