「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
詳しいことは数日後に、会見発表があるらしい。

ここまで事故や被害のニュースばかりだったので、成功して良かったと思った。

その後、二人は疲れていて、テレビを見ながら眠りに入ってしまった。


翌朝、テレビの声で由紀が目を覚ました。

由紀は目が覚めると、筋肉痛が起こっていないかと、すぐに心配した。

由紀は蒲団の中で身体を動かしてみるが、この間のように、ひどい筋肉痛は感じない。

ゆっくり上体を起して、思い切って立ち上がると、痛い。

やはり、あちこちが痛いが、部屋の中を、そろりそろりと歩いてみると、以前ほどの痛みではなく軽く感じる。

以前と比べると、ずいぶん増しな気がして、身体が、それなりに強くなったのかなあと思った。

ふと寝ている理絵を見ると、理絵は目を覚ましていて、部屋の中を歩いている由紀を、じっと目で追っている。

「どうしたの、部屋の中を歩き回ったりして」

理絵が訊くので、由紀は筋肉痛が、どのくらいのものか、歩いて確かめていたのだと言い

「この前の痛さに比べれば軽いわよ。でもそれなりに痛いから、ちょっと辛いかな」

理絵も起きて立ち上がると部屋の中を歩いてみて

「ほんとだ。この前と比べると全く楽だわ。もう少し痛いかなと思っていたけれど・・・ちょっと筋肉に張りがあるくらいかな」

多少、身体の動きが、ぎこちない由紀が、普通に歩いている理絵に

「そんなに違うの。え~、どうして、私なんか、そうは言っても、それなりに痛いのに」
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