「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
二十三番から、およそ八十キロあり、けっこう長い距離がある。

八十八ヶ所を巡る間には、所々、札所と札所の間の距離が、遠く離れている箇所があり、ここの間の道のりも、かなり長い方である。

二十四番に行き着くまでには、三泊は、しなければならない。

夕方、その一泊目の宿に到着した。




午前十時、連合本部の会議室

科学者による小惑星群の、分析結果の報告が始まった。

「まず小惑星群の総数は、確認できる物が十九個であり、手前の小惑星に重なって、写真には写っていない物もあると考えられますので、全部で二十数個存在するのではないかと想像しております。大きさは最も大きな物は、直径三キロメートル弱はありますが、その他の物は直径一キロメートル前後の、大きさのものばかりであります」

「小惑星群の広がりについては、もっとも大きい物を中心の核として、その周囲に小型の物が広がっていて、先頭から最後尾まではおよそ十キロメートルであります。おそらくは円盤状に広がっていて、直径が十数キロメートルの集団状態になっているものと考えられます」

「形は、中心の最大の物は球形をしておりますが、その他の物は、球形に近い物から、じゃがいも型、さつまいも型、くの字型のまで、さまざまな形をしております」
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