「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
理絵は
「病院へ行って、栄養剤の点滴でもしてもらった方がいいよ。歩いて疲れているし、ほとんど御飯も食べていないし・・・四時までには時間があるから、行こうよ。一緒について行ってあげるから」
「ねぇ、行こうよ」
しかし、由紀は
「大丈夫、少し横になったら楽になるから・・・今夜は御飯をいっぱい食べるから心配しなくていいよ」
と言って、病院へは行こうとしない。
仕方なく理絵は蒲団を敷いて由紀を寝かせて
「私、ちょっと岬を見に行ってくる。大丈夫四時までには戻るから」
と言うので、由紀は心配して
「間違いなく、四時までには戻るのよ」
と念を押した。
理絵が出て行って、しばらくすると、由紀は眠り込んでしまった。
理絵は高台に建っている白亜の室戸岬燈台へゆき太平洋を望んだ。
紺青の海が広がり、波が、きらめいている、空は快晴で青く澄んで広々と広がっている。
空の青と海の青が、ゆるやかに丸くなっている遥か彼方の水平線で交わっている。
「広いなぁ」理絵は心の中で思った。
燈台を後にして、亜熱帯植物の林の中を海岸に向かって下りて行った。
下の道路まで下りると、中岡慎太郎の像があり、道路の下の海岸には巨大な岩がゴロゴロとしている。
「病院へ行って、栄養剤の点滴でもしてもらった方がいいよ。歩いて疲れているし、ほとんど御飯も食べていないし・・・四時までには時間があるから、行こうよ。一緒について行ってあげるから」
「ねぇ、行こうよ」
しかし、由紀は
「大丈夫、少し横になったら楽になるから・・・今夜は御飯をいっぱい食べるから心配しなくていいよ」
と言って、病院へは行こうとしない。
仕方なく理絵は蒲団を敷いて由紀を寝かせて
「私、ちょっと岬を見に行ってくる。大丈夫四時までには戻るから」
と言うので、由紀は心配して
「間違いなく、四時までには戻るのよ」
と念を押した。
理絵が出て行って、しばらくすると、由紀は眠り込んでしまった。
理絵は高台に建っている白亜の室戸岬燈台へゆき太平洋を望んだ。
紺青の海が広がり、波が、きらめいている、空は快晴で青く澄んで広々と広がっている。
空の青と海の青が、ゆるやかに丸くなっている遥か彼方の水平線で交わっている。
「広いなぁ」理絵は心の中で思った。
燈台を後にして、亜熱帯植物の林の中を海岸に向かって下りて行った。
下の道路まで下りると、中岡慎太郎の像があり、道路の下の海岸には巨大な岩がゴロゴロとしている。