「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
パソコンで計算をしていた科学者が李の方へ顔を向けて
「OKです。李総長」
と言い、右手の親指を突き出して
「火星基地使用により、全員の収容が可能です。これで全員、助かります」
傍で作業をしていた別の科学者が続けて
「総長、救出作業の段取りも、先ほど提案があったように運用車両や在庫の酸素タンクを効率よく利用することで全員救出できます」
と言い、顔はパソコンの画面を見たまま右手は作業しつつ左手を頭の上に掲げ親指を突き出している。
彼らの言葉を聞いて李は心の底から、良かったと喜んでいた。
十二時半少し前、連絡員が用意された軽食を配り始めた。
李は自分の席に戻り飲み物を飲み、置いてくれてあった軽食を食べかけたところへ、先ほどの首席補佐官が来て
「地球へ帰還可能な貨物船には地球へ帰還するように指令を発信しました」
「火星基地に待機中の宇宙船については、貨物船が二隻あるので指示通り必要な物資を積み込み発進させ、火星上空で待機予定の貨物船に補充するとのことでありますが、この先、避難民が流入してくれば食糧不足が起きることが考えられるので対策を考えてほしいと言ってきております」
「建設中の火星基地については現在の状況では予定より遅れる可能性が高いとのことであり、判明次第連絡するとのことであります」
「OKです。李総長」
と言い、右手の親指を突き出して
「火星基地使用により、全員の収容が可能です。これで全員、助かります」
傍で作業をしていた別の科学者が続けて
「総長、救出作業の段取りも、先ほど提案があったように運用車両や在庫の酸素タンクを効率よく利用することで全員救出できます」
と言い、顔はパソコンの画面を見たまま右手は作業しつつ左手を頭の上に掲げ親指を突き出している。
彼らの言葉を聞いて李は心の底から、良かったと喜んでいた。
十二時半少し前、連絡員が用意された軽食を配り始めた。
李は自分の席に戻り飲み物を飲み、置いてくれてあった軽食を食べかけたところへ、先ほどの首席補佐官が来て
「地球へ帰還可能な貨物船には地球へ帰還するように指令を発信しました」
「火星基地に待機中の宇宙船については、貨物船が二隻あるので指示通り必要な物資を積み込み発進させ、火星上空で待機予定の貨物船に補充するとのことでありますが、この先、避難民が流入してくれば食糧不足が起きることが考えられるので対策を考えてほしいと言ってきております」
「建設中の火星基地については現在の状況では予定より遅れる可能性が高いとのことであり、判明次第連絡するとのことであります」