「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
理絵が、なぜ、わざわざ四国の竹を使うのか訊くと
「なんでも近畿では良質の竹が少なくなってしまい、できるだけ近い所で良質の竹が取れる所を探したらしいの。そしたら四国の竹が質が良かって、切り出した竹を丸亀から船で運んでいるって言っていたよ」
理絵は、それを聞いていて、昨日、道の駅に寄った時に中で見た店のことを思い出した。
「そうか、それでだ。昨日、寄った道の駅の店に竹細工が、いっぱい置いてあったのは」
「昨日、藍染のハンカチを買ったお店の傍に、たくさん陳列していたよね。阿波踊りを踊っているのとか、虫たちのカルテットとか、かわいいのがあった。ここら辺りに良い竹が多いからだね」
由紀も思い出し
「そうそう、あれ、かわいかったよねぇ・・・」
話をしていると突然、理絵が背負っていたバッグを降ろすと四国全図を取り出して、現在位置を確認し始めた。
理絵が開いて見ている地図を由紀が覗き込んでいると、自転車に乗った、おじさんが通りかかり、道に迷ったのかと訊いて来た。
由紀は、そうじゃなくて橋から景色を見ていると風も吹いてきて、とても心地よく感じ、今、どの辺りで居るのか地図で確認していたのだと答えた。
そして、おじさんに
「この橋、気持ちはいいけど、欄干が無くて少し怖いですね。幅も狭いし車が来ると避けるのに危ないですね」
と言った。
「なんでも近畿では良質の竹が少なくなってしまい、できるだけ近い所で良質の竹が取れる所を探したらしいの。そしたら四国の竹が質が良かって、切り出した竹を丸亀から船で運んでいるって言っていたよ」
理絵は、それを聞いていて、昨日、道の駅に寄った時に中で見た店のことを思い出した。
「そうか、それでだ。昨日、寄った道の駅の店に竹細工が、いっぱい置いてあったのは」
「昨日、藍染のハンカチを買ったお店の傍に、たくさん陳列していたよね。阿波踊りを踊っているのとか、虫たちのカルテットとか、かわいいのがあった。ここら辺りに良い竹が多いからだね」
由紀も思い出し
「そうそう、あれ、かわいかったよねぇ・・・」
話をしていると突然、理絵が背負っていたバッグを降ろすと四国全図を取り出して、現在位置を確認し始めた。
理絵が開いて見ている地図を由紀が覗き込んでいると、自転車に乗った、おじさんが通りかかり、道に迷ったのかと訊いて来た。
由紀は、そうじゃなくて橋から景色を見ていると風も吹いてきて、とても心地よく感じ、今、どの辺りで居るのか地図で確認していたのだと答えた。
そして、おじさんに
「この橋、気持ちはいいけど、欄干が無くて少し怖いですね。幅も狭いし車が来ると避けるのに危ないですね」
と言った。