「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
隣の蒲団の上で座って、こちらを見ている理絵に
「雨は・・・雨は、まだ降っているの」と訊いた。
理絵は立ち上がると、窓の所にゆき、カーテンを開けると外を覗き見て
「ほとんど上がっているよ。でも、よく見ると細かいのが降っているかなぁ」
由紀は、夜明け近くに目が覚めた時に聞こえていた大きな雨音からして信じられず、自分の目で確かめようと、蒲団から出て窓の所に行き外を見た。
「ほんとだ。さっき目が覚めた時には、すごい雨音が聞こえていたのに」
理絵が
「うっそ~」
と言いながら外の地面を見ると、大きな水溜りができていて、水が低い方へ向かって、どんどん流れているのが見える。
由紀が、その流れている水を指差しながら
「本当よ、大変な雨の音がしていたもの・・・見て、あんなに水溜りができているじゃない。理絵は、よく眠っていたから知らないのよ」
空を見上げると、明け方よりは雲は薄くなっているのであろう、明るくは、なっている。
そんな外の様子を見ながら由紀は理絵に訊いた。
「ねえ、今日、大丈夫かなぁ・・・行けるかなぁ十二番まで」
理絵の答えは明快であった。
「行くよ。大丈夫です。ただでさえ昨日、予定より遅れてしまったし」
「元気出して、行くよ」
由紀は、弱気になっている自分を励ましてくれる理絵の元気な声が嬉しかった。
「雨は・・・雨は、まだ降っているの」と訊いた。
理絵は立ち上がると、窓の所にゆき、カーテンを開けると外を覗き見て
「ほとんど上がっているよ。でも、よく見ると細かいのが降っているかなぁ」
由紀は、夜明け近くに目が覚めた時に聞こえていた大きな雨音からして信じられず、自分の目で確かめようと、蒲団から出て窓の所に行き外を見た。
「ほんとだ。さっき目が覚めた時には、すごい雨音が聞こえていたのに」
理絵が
「うっそ~」
と言いながら外の地面を見ると、大きな水溜りができていて、水が低い方へ向かって、どんどん流れているのが見える。
由紀が、その流れている水を指差しながら
「本当よ、大変な雨の音がしていたもの・・・見て、あんなに水溜りができているじゃない。理絵は、よく眠っていたから知らないのよ」
空を見上げると、明け方よりは雲は薄くなっているのであろう、明るくは、なっている。
そんな外の様子を見ながら由紀は理絵に訊いた。
「ねえ、今日、大丈夫かなぁ・・・行けるかなぁ十二番まで」
理絵の答えは明快であった。
「行くよ。大丈夫です。ただでさえ昨日、予定より遅れてしまったし」
「元気出して、行くよ」
由紀は、弱気になっている自分を励ましてくれる理絵の元気な声が嬉しかった。