屋上の話
これまでの話
休み時間に行く屋上。

やっぱりいる。

寝転がってる彼の横に座った。
特に用事はないけれど。

そんなことを繰り返すことが私の日常。

私も暇人だなぁ。


「おはよー」

「ん…」

「…起きないの?」

「なんで」

「朝だから」

「学校まで来ただろ、その間は起きてた」

「過去形じゃん」


こんな会話ばっかり。

特に何もすることはないんだけどね。



あたしは斎藤春美。

彼は神田隼人。

2人とも北川高校1年生。

ひまつぶしに上がった屋上で彼と出会った。

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