屋上の話
春。
ぽかぽかした陽気の中、雲が少ない晴天の日。
(こんな日は屋上行ってみたくなるなぁ…。
中学のときはよく行ってたし、ここの屋上見てみたい)
この時も好奇心とかだけで、特に理由はないんだけど。
休み時間に友達を置いて屋上に上がった。
そして見てしまった。
大きな猫を。
いやいや、人を。
休み時間のチャイムと同時に出たのに、すでに男の子が寝転がっていた。
(あたしが一番だと思ったのに…。誰だろう?)
何となく誰だか予想はついた。
サボリ魔の神田君。
同じクラスで朝は教室にいるのに、授業が始まる前には居なくなってる人。
話す機会もないので、特に気にすることもなかった。
……でも、今は寝てる。
そっと近づくと寝息が聞こえた。
やっぱり神田君だった。
丸くなって寝ているので、なおさら猫みたいでかわいい。
「……誰」
「え!?わっ」
寝ていると思ったら急に声がかけられてびっくりする。
思わず尻餅を付いてしまった。
少し目を開けて私を見る。というより下から睨みつけられてる感じ。
「……バカだな」
「ひどっ」
ぽかぽかした陽気の中、雲が少ない晴天の日。
(こんな日は屋上行ってみたくなるなぁ…。
中学のときはよく行ってたし、ここの屋上見てみたい)
この時も好奇心とかだけで、特に理由はないんだけど。
休み時間に友達を置いて屋上に上がった。
そして見てしまった。
大きな猫を。
いやいや、人を。
休み時間のチャイムと同時に出たのに、すでに男の子が寝転がっていた。
(あたしが一番だと思ったのに…。誰だろう?)
何となく誰だか予想はついた。
サボリ魔の神田君。
同じクラスで朝は教室にいるのに、授業が始まる前には居なくなってる人。
話す機会もないので、特に気にすることもなかった。
……でも、今は寝てる。
そっと近づくと寝息が聞こえた。
やっぱり神田君だった。
丸くなって寝ているので、なおさら猫みたいでかわいい。
「……誰」
「え!?わっ」
寝ていると思ったら急に声がかけられてびっくりする。
思わず尻餅を付いてしまった。
少し目を開けて私を見る。というより下から睨みつけられてる感じ。
「……バカだな」
「ひどっ」