佳き日に
閏が机の上にあった紙にAKANEとアルファベットを書き色々と組み合わせを考えている。
雪もそれをじっと見つめる。
琥珀もそれにならい、閏のAKANEの文字を見た。
そのとき、あれ、とあることに気付いた。
AKANE、もしかして。
いれかえるなんてめんどうなことはしないで、ただ反対から読んだだけ。
ENAKA
心臓が激しく脈打っている。
「ねぇ。」
琥珀の出し抜けの一言に、閏と雪が目を向ける。
「私、赤い女の正体分かったかも。」
それから悠に五秒空けて、閏と雪が驚きの声をあげた。