ぼくの隣のねねちゃんは。
今日はクラス発表だ。
張り出された紙から自分の名前を探す。
「(えっと…佐藤昭太は…)」
2年5組かぁ。
クラスのメンバーを見てもあまり知っている人はいない。高1のときの友達とは離れてしまったみたいだ。
少し肩を落としながら教室に入り、指定の席に座った。
ふと、隣を見るとめちゃめちゃかわいい女の子がいた。
「(白くて、天使みたい)」
ふわふわのミルクティ色のボブ、チワワのようなうるんだ瞳。
「ねぇ、名前なんて言うの?」
『わたしのことぉ!?』
「うん、そだよ。」
『桜川ねね(さくらがわ)だよぉ。』
「俺は佐藤翔(さとう・しょう)」
『しょー。よろしくねぇ。』
何この子!?しゃべり方も声もかわいすぎんでしょ!