〝愛してる〟と〝大好き〟
「莉那さー。今日、何の日か知ってる?」
12月14日。
特に何も思いつかない。
だって、クリスマスでもイブでもない。
「わかんない...」
「今日は、莉那の生まれた日。怜兄が一番大切にしてた日。」
あぁ。そうだ。
すっかり忘れてたや。
「つまり、それは莉那への誕生日プレゼント。」
「う...そ...」
じゃあ、アタシが今日誕生日じゃなかったら、
怜ちゃんは死ななくて済んだ。
アタシが生まれてなかったら、
怜ちゃんは死ななくてよかったんだ。
「・・・アタシのせいじゃん...」
「ちげぇよ。お前今、生まれてなかったら...とか考えたんじゃねぇよな?」