〝愛してる〟と〝大好き〟
「莉那、やめろ。」
「無理だよ。だって、だってアタシが生まれてなければよかったんだよっ!」
「んなことねぇっ!!!」
晃...
ゴメンなさい。
アタシね、怜ちゃんのことが好きすぎて、
頭がおかしくなってたのかもね。
一番辛いのは、晃だ。
あんな優しい実の兄を亡くして、
辛いはずないよ。
アタシだけだと思ってた。
こんな泣いて、
喚いて、
食事も喉を通さないくらい沈んで。
睡眠なんて出来てない。
一睡も。
でも、アタシ晃の顔見てなかった。
赤く腫れぼったい目。瞼。
今もなお流れ続けている涙。
それは、一粒一粒透き通っている。
そして何より、アタシに何かを訴えかけているような、
そんな力強い眼。