〝愛してる〟と〝大好き〟
晃は帰った。
「明日はちゃんと学校行けよ?」
ただその言葉を残して。
そのときの顔と言ったら、
怜ちゃんのあの優しい笑顔にそっくりで。
晃が家から出たとたん、
玄関で泣き崩れてしまった。
これで最後。
そう、心に誓いながら、
脱水症状で死んじゃうんじゃないかって言うくらい、
思いっきり泣いた。
「今も、これからもずっと大好きでいてもいいですか?」
アタシはそっと怜ちゃんに尋ねてみた。
すると、たぶん気のせいだと思うけど、
「ありがと。」っていう優しい声がしたような気がしたんだ...
これでわかったよ?
アタシ、頑張れそうな気がする。
ボロボロの人生かもしれない。
大変な人生かもしれない。
もしかしたら、とってもいい人生かもしれない。
それでも、一歩一歩前に進んで行こうと自分自信に、
そして、怜ちゃんに、そして晃に...誓った。