〝愛してる〟と〝大好き〟

*偽り*



遊園地から帰ってきた。

「ただいま~」

「おかえり。」

出迎えてくれたのは美那。
少し不機嫌そうに見えたけど、
もう普段の美那に戻っていた。

「晃くんとお出掛けでもしてたの?」
「あ、うん。なんか、気使わせちゃったみたい...」
「そっか...どこ行ってたの?」
「遊園地。絶叫マシーンとかお化け屋敷とかばっかり...」

もう、こりごりだよ...遊園地。

「いいな~今度アタシも連れてって!」
「えぇー。アタシ、あんま行きたくないし、晃に連れてってもらいなよ~」
「うん...」

このとき、美那が考えていたことなんて、
アタシにはわからなかった。

「じゃあ、部屋行くね。」
「うん。」

今日は疲れたや...
少し睡眠時間が欲しい...
睡魔に襲われアタシは意識を手放した。


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