〝愛してる〟と〝大好き〟
-----美那side-----
初めまして莉那の妹の美那です。
少し、姉ちゃんのお話をするね...
姉ちゃんはアタシと一つしか変わらない。
けど、アタシとの差は愕然とするほど。
性格かなりいい。
自分よりまず人のこと。
この間、怜くんが亡くなったときが初めてだったかもしれない...
何も考えずに一晩中泣いてた。
晃くんのことなんて全く考えてなくって、
自分が一番苦しい。
そう思い込んで、ずっと泣いていた。
でも、やっぱり後に気づいてきて、
晃くんにすごく謝ったと聞いてる。
誰が見ても同じ反応をするあの美しさ。
サラサラストレートの栗色の腰まである髪は、
誰もを魅了する。
そして色白で整った顔、
苺のように赤く熟れた唇、
桃のように桃色に染められた頬。
何処を見ても誰が見ても最低2度は見てしまう。
そんな姉ちゃんに比べ、
アタシは性格も悪ければ、
顔もよくない。
姉ちゃんに勝てるとこなんて一つもない。