〝愛してる〟と〝大好き〟
どうして...
―――――ガタッ―――――
思わずバッグを落としてしまったアタシ。
ば、ばれる。
逃げなきゃ!!!
衝動的に逃げようとした...が遅かった。
「り、莉那っ!!!」
無視しようと決めた。
あんな軽い男とよく今まで付き合ってきたなって、
自分に感心した時でもあった。
走って、家とは逆の方向へと向かった。
行くあてなんてない。
ただ、家に帰りたくなくて、
晃にも美那にも会いたくなくって。
その一心だった。
たどり着いたのは小さいとき怜ちゃんによく遊んでもらった、
砂場と滑り台とベンチしかない、
どこにでもあるような普通の公園。
アタシはその中のベンチに座った。
ヤバイ...思い出しちゃった...
「怜ちゃん...ック、会いたいよぉ...ヒック。」