〝愛してる〟と〝大好き〟




「莉那...!ゴメン!」


ハハッ。
なに?この軽男。
美那とアタシ、交互に来てるの?
もう、顔も見たくない!

「ホントゴメン!さっきのは...」

「言い訳なんか聞きたくないし!晃なんて大っ嫌い!」

「俺が好きなのは莉那だから。」

「なにそれ。じゃあ、キスするのは好きだからするんじゃないの?それじゃ、美那はなんなの?」

ホント意味わかんない。
晃と怜ちゃんは全然違う。
兄弟でも性格が全然違うね。

「あれは、不意打ちで美那ちゃんから遊園地連れてけって言われたけど、莉那しか連れっててあげられないって言ったら...しゃがんで?って言われて、キスされたんだ。」

「そんなのただの言い訳じゃん。やめろって言えばよかったじゃん!せっかく晃のこと好きかもって思ってきたのに、こんなんじゃ嫌いになる一方だよ。いっそのこと美那と付き合えばいいじゃん。アタシには関わらないでね。」

そう言ってアタシは家へと向かった。
美那と話すつもりは無い。
奈那姉に話を聞いてもらおうと思って。

それに...美那とは正気で話せる気がしないし、
今話すと傷つけちゃいそうで怖いから。
可愛い唯一の妹だから。

傷つけたくないんだ。


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