〝愛してる〟と〝大好き〟
「美那の中では莉那はライバル的存在だったみたい...小さいときから莉那はあたし達姉妹のなかでも可愛いくて甘やかされてきたの。それが美那の苛立ちの原因にもなったんじゃないかな?」
「アタシ、可愛くないし、姉ちゃんとか美那のほうが可愛くて、アタシはいっつも一人ぼっちで、だいたい、奈那姉ちゃんと美那。アタシだけ別みたいな感じでイヤだったのに...」
「それはね、莉那が可愛くてママとかパパに連れ出されてたの。小さいときは、あたしたちも理解できなくて、莉那を嫌ってたときがあったの...」
「そっか...じゃあ、アタシは晃を諦めなきゃだね。やっぱり、2度目の恋は神様が許してくれないのかな...ありがと。話し聞いてくれて。」
「莉那?好きなら正々堂々と美那と勝負しなさい!」
そんなこと出来ないよ...
実の妹だし、今までアタシだけ甘やかされてて、
美那の方が先に晃を好きになってたんだから。
恋は早い者勝ち?
それとも...お互いに好きになればそれでいいのかな?
恋って難しいや。