〝愛してる〟と〝大好き〟
*決断*
また一日が始まった。
最近の幸せは寝る事だけ。
休みの日は部屋から出れば美那がいて、
あれからまた一言も喋らない日々が続いている。
だから部屋から出るのは必要最低限。
朝ごはんも美那よりちょっと早く起きて早めに降りて、
先にご飯を食べる。
そうすれば、気まずい雰囲気にもならず、
すっきりと家を出ることが出来る。
学校に行けば晃がいる。
よりによって同じクラスだから、
顔を会わせないようにすることは不可能。
だけど、目だけは絶対にあわせない。
向こうも見てないみたいだし、
もうそろそろ美那とくっつくんじゃないかな?
別にアタシは知ったこっちゃない。
晃がどうしようとも、
美那がどうしようとも、
アタシには関係ない。
だから、自然に晃のことは諦めてる。
そういう感じになってる。
アイナにはすごく迷惑をかけている。
アタシたちの事情を知った以上、
晃とつるむのは無理だろう...
アタシだったら絶対無理だし...
姉ちゃんはもう、アタシたちを見て呆れてる感じ。
しょうがないよ。
一人の男のことでこんなことになるなんて。
怜ちゃんがいれば絶対なかったはずなのに。