〝愛してる〟と〝大好き〟
アタシたちは遊園地へと向かった。
遊園地へ着くなり、昨日までのことは全て忘れたかのように、
遊び、はしゃぎまくった。
日も暮れてきたころ。
やっぱり最後はコレだよね。
ということで、
遊園地の醍醐味、観覧車に乗った。
「晃くんとも乗ったの?」
「あ、うん。」
夕日がとても綺麗。
晃と乗ったときもこんな夕日が見えていた。
「なにかされた?」
「あー。キスしたかな...」
「そっか。」
ちょっと気まずい雰囲気。
だけど、アタシは仲直りするために来た。
ケンカするつもりもないし、
自慢するつもりもない。
「アタシ、姉ちゃんと晃くんが付き合ってるって言われても、あんまり驚きも、悲しみもなかったよ。いつか、そうなるだろうな...って思ってたから。」
「...え?どういう意味?」
「だから、晃くんが姉ちゃんが好きなことも知ってたし、アタシに振り向いてくれない事もわかってた。どちらかと言うとね...」
「ん?」
「晃くんに姉ちゃんを盗られるのがイヤだったのかもしれない。」
「え?」