〝愛してる〟と〝大好き〟
でもね、そんな日常にしていた事さえ叶わなかった...
そこには、もうあの優しいニカっとした笑顔じゃなくって、
目を瞑っていながらも、
優しく笑っているような...
そんな寝顔だった。
「怜ちゃん...?おはよ。なんで家にいなかったの?早く起きてお家帰ろ?」
「莉那ちゃん...」
「ホント、なんでアタシよりお顔が可愛いの?ホントに男の子?もしかして、女の子だったりして...それでもね、絶対アタシ友達になってたと思うよ?」
一人で怜ちゃんに話しかける。
返事は...ない。
怜ちゃん?
アナタまだ若いんだよ?
アタシと二つしか変わらない。
でも、人一倍お兄ちゃんっぽかったね?
アタシがワガママ言っても、
怒っても、泣いても、叫んでも。
怜ちゃんは絶対に笑顔で優しくあたしを宥めてくれた。
何度言っても、伝わらないよね?
あたしのこの思いは。