男子校のお姫様
第一章
いつもの日常
「ばいばい!また明日」
「うん。ばいばい」
美良と別れたあたしは、家に向かって歩く。
あたしは瀬戸佳音(せとかのん)。
14歳、中2。
平凡な女子中学生です。
そして、あたしの親友は蓮城美良(れんじょうみら)っていって、美人で優しくて・・・自慢の親友。
―――考え事をしながら歩いているうちに、家に着いていた。
ガチャリと音を立てて中に入ると、玄関に並んでいる靴の数を見て首を傾げるあたし。
「ただいま。お母さん、誰か来てるの?」
リビングのドアを開けると、お母さんが1人でティータイムを楽しんでいた。
娘のあたしが言うのもなんだけど、美人なお母さんだからかすごく絵になる…。
「あら?佳音。おかえり。ふふふっ・・・早く部屋にいってあげるといいわ」
あたしはお母さんの言葉で頭にいくつもの?を浮かべたまま自室へと向かった。
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