男子校のお姫様
「はぁ・・・」
あたしは自分の部屋のキッチンに立って、何度目か分からないため息をついた。
視線の先にはこっちを見ながら何か話している美男子集団。
つまり、結局断わり切れなかったってわけです・・・。
そして、あたしの両脇には光君と慧。
光君は見てるだけ。慧は食材切ってくれてます。
「あのさ、そんなじろじろ見ないで?それと、お兄ちゃんは手伝う気ないわけ?慧を見習ったら?」
あたしはそういうと、調理を再開した。
「できた・・・」
30分後、なんとか出来上がった料理をお皿に盛りつけると、食卓に並べた。
やっぱり8人分作るのは大変でしたよ。
だから今日は簡単にカレーです。
「カレーだ!!いただきます!」
皆は一目散に食べ始めた。
あたしは自分の分のカレーをもって寝室に向かった。