男子校のお姫様

あたしは寝室にある小さな椅子に座ると、正面にある小さめのテーブルに料理とパソコンを置いた。

調べ物をしながらカレーを頬張っていると、突然ドアが開いた。

「佳音~。1人で何してんだよ。お前もこっちで食おうぜ」

いや・・・食おうぜって言われても・・・

「座るとこないし、調べ物してるから。っていうか、ヒロ。ノックぐらいしてよ。もし着替えてたら・・・とか考えないの?」

「着替え中だったら俺的ラッキーだし?」

あたしは近くにあったクッションを手に取ると、思いっきりヒロに投げつけた。

「ヒロの変態!」

ヒロはクッションをキャッチすると、中に入ってこようとした。

ガンっ!!

ヒロが入ってこようとしたところで後ろから祥がヒロの頭を殴った。

叩いたではなく殴った。

「いってぇ・・・。何すんだよ祥」

「佳音、おかわりってあるかな?みんなもっと食いたいって」

祥は華麗にヒロの言葉をスルーして言う。

あたしはパソコンを軽く閉じてキッチンへ向かった。

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