男子校のお姫様

紅茶を飲み終えると、光君と慧がベットで寝ていた龍をどかした。

いや、どかしたというより・・・落とした?

ゴンっと鈍い音が聞こえたけど龍は起きる気配がない。

「さて、ベットも空いたし佳音ちゃんここで寝て」

光君はそういうと、なぜかあたしをお姫様だっこした。

「えっ!?ちょっ、あたし重いし自分で歩けるよ!」

あたしは自然と早まる鼓動が聞こえないか心配しながらも手足をじたばたさせた。

「佳音、暴れちゃだめ。あぶないよ」

慧の言葉に動きを止めると、そっとベットにおろされた。

「じゃあ寝よ」

そういうと、2人は何故かあたしの横に・・・。

なんかおかしくないですか?

「なんで2人とも入ってるの?」

「このベット広いし、温かいじゃん」

まぁ確かにまだ余裕ありますけど。

反論しようとしたけど、この2人に何を言っても無駄だと思ったあたしは黙って寝ることにした。

でも、バクバクとなる心臓の音でなかなか寝付くことができなかった。

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