男子校のお姫様

「ん~・・・眩し・・・」

あたしはベットから起き上がると大きく伸びをした。

時計に目を向けると針は午前6時をさしている。

「みんなの朝ごはん用意しようかな」

あたしは隣に寝ている2人を起こさないようにそっとベットから抜け出した。

「今日はホットケーキにしよ」

あたしは早速材料の準備に取り掛かった。

大量の生地を作り終えると、あたしはカフェオレを口に含んだ。

キッチンからリビングを覗くと、慧、光君、龍以外のメンバーが床で寝ている。

何故か祥だけはソファで寝てるけど・・・。

「寒くないのかな・・・」

あたしは苦笑いを浮かべながら呟いた。


「おはよう」

ホットケーキを焼いていると、祥に声をかけられた。

「おはよ」

あたしは返事をすると祥に淹れたてのコーヒーを渡した。

「おっ、ありがと」

祥は笑顔でそれを受け取ると、リビングにあるソファに腰掛けた。

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