男子校のお姫様
第二章
初登校
♪~・・・
「・・・ん~・・・」
あたしは携帯のアラーム音で目を覚ました。
カーテンを開けて大きく伸びをする。
そこでふとあることに気がついた。
「・・・ない・・・いつの間に・・・」
あたしの視線の先は部屋の隅。荷物が入った段ボールが置いてあった場所。
「・・・はぁ・・・ホントちゃっかりしてるなぁ・・・」
あたしはため息交じりにそう呟くと、いつも着ているセーラー服に着替えた。
なんか桜神学園には女子はあたし1人だけしかいないから、特別に何着てもいいんだって!
その点ではluckyなんだけどね・・・。
髪もしっかり整えたあたしは部屋の全身鏡でおかしいところがないかチェックすると、部屋を出る。
その途中にある洗面台でしっかり洗顔すると、再びリビングに向かった。