男子校のお姫様

すると、その光景を見ていた他の学校の生徒からの呟きが聞こえた。

「あの子たち、カップルなのかな?お守り買ってあげてたし」

「そうなのかなぁ?ってかアノ人かっこよくない!?その周りの集団も!!」

「うんうん。あのこもかわいいし・・・お似合いだよね」

会話は聞こえていなかったみたい・・・。

会話が聞こえてたら変な勘違いしないし・・・。

それより、かわいい子って何処に居るんだろう?

あたしではないし・・・。

あたしは周りを見渡すと首を傾げた。

「次行こ!」

そんなあたしを引っ張って皆は歩き出す。


長谷寺を出ると、ジェラートのお店に行きついたあたし達。

あたし達はそのお店に入ると、ジェラートをかってお店を後にした。

「おいし~!」

「佳音ちゃんの、イチゴミルクだっけ?」

「うん。食べる?」

あたしは光君にスプーンですくったそれを差し出した。

光君が食べてから気づいたこと・・・関節キスだってこと・・・。

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