男子校のお姫様
「今日は楽しかった~。皆のおかげだね。ありがと」
あたしは寮に帰ってくると、後ろをついて来ていた皆にお礼を言った。
「喜んでくれて何より」
「ヒロはふざけてただけじゃん」
あたしはヒロの返事に笑いながらそう答えると、着替えるため部屋に向かう。
「佳音何処行くの?」
「着替え」
「お?それ写真撮って売ったらいくらに・・・ぐはっ」
ヒロの馬鹿な発言を遮るように、皆の正義の鉄拳がヒロに直撃。
クリーンヒットだよ・・・。
「ヒロ・・・自業自得」
あたしはそういうと、寝室に入った。
着替えて部屋を出ると、ヒロがさっきより悲惨なことに・・・。
「この短時間で何があったの・・・?」
思わずそう呟いてしまうほどに悲惨・・・。
だけど、あたしはそんなヒロをスルーして夕ご飯を作りだした。
ヒロからの視線を感じるけど・・・無視!
変態は放っておくんだから!