男子校のお姫様
≪それでは最後の競技になりました。代表リレー!≫
午後の種目もどんどん進んでいき、気づけば最後の種目である代表リレー。
「皆頑張ってね~」
あたしは皆に笑顔を向ける。
「「「「「もちろん」」」」」
あたしの言葉に皆も笑顔を返してくれた。
うちのクラスの代表は、護衛+慧の6人。
皆俊足なんだよね~。
ぼーっとしていると、いつの間にか第一走者がスタートしていた。
いけないいけない。
ぼーっとしてないで応援しなきゃ!
「頑張れ!」
あたしの応援に余裕の表情で走り続ける皆。
それでも断トツでトップに君臨する皆からあたしは目が離せない。
そしてあっという間に1位でゴールしてしまった。
「凄い・・・。学年の差なんて気にならない走り・・・」
あたしは思わずそう呟いていた。