男子校のお姫様

≪それでは最後の競技になりました。代表リレー!≫

午後の種目もどんどん進んでいき、気づけば最後の種目である代表リレー。

「皆頑張ってね~」

あたしは皆に笑顔を向ける。

「「「「「もちろん」」」」」

あたしの言葉に皆も笑顔を返してくれた。

うちのクラスの代表は、護衛+慧の6人。

皆俊足なんだよね~。

ぼーっとしていると、いつの間にか第一走者がスタートしていた。

いけないいけない。

ぼーっとしてないで応援しなきゃ!

「頑張れ!」

あたしの応援に余裕の表情で走り続ける皆。

それでも断トツでトップに君臨する皆からあたしは目が離せない。

そしてあっという間に1位でゴールしてしまった。

「凄い・・・。学年の差なんて気にならない走り・・・」

あたしは思わずそう呟いていた。

< 178 / 259 >

この作品をシェア

pagetop