男子校のお姫様
「皆お疲れ様」
あたしは帰ってきた皆に笑顔でお茶を差し出す。
皆は笑顔でそれを受け取ると口に含んだ。
「皆かっこよかったよ~」
あたしのその言葉に、ヒロと裕篤がお茶を吹き出す。
「ちょ・・・汚い・・・」
その光景を見た祥と慧は本気で嫌そうな顔をしている。
「だ、だってよ・・・」
言い訳をしようとする2人に、龍が冷たい視線を送った。
「・・・言い訳は見苦しい」
その言葉に、2人は肩を落とす。
あたしが苦笑しながらその光景を眺めていると、突然後ろから誰かに抱きしめられる。
振り向くと、例のごとく光君のニコニコ笑顔が・・・。
「佳音ちゃん、僕頑張ったからご褒美ちょうだい?」
そういうと光君は素早くあたしの頬にキスをした。
「っ!?」
あたしが固まっていると、光君は悪戯な笑顔で微笑んだ。