男子校のお姫様
初恋
翌朝・・・
現在、朝の5時。
非常に眠いです。
でも今日と明日は一泊二日のご褒美旅行だから頑張って起きてます!
「ほら早く乗れ~!」
あたし達は次々とバスに乗り込んでいく。
行き先は何故か森林と言うより山・・・。
自然の中にたたずむ旅館に泊まるらしい。
そこは何か豪華らしく、テニスコートとかいろいろあるんだって。
そんなの学校にもあるんだしよくない?
とか思いながらもあたしはバスのなかであくびを堪えていた。
「向こう着いたらテニスしようね」
「いいけど・・・。あたし強いよ?」
あたしはそう言って光君にいたずらな笑みを向けた。
「佳音すごいよ。めちゃくちゃうまいから」
慧の言葉に、光君は「それでも勝つもん!」と言って頬を膨らます。
その姿があまりにかわいらしく、あたしは口元が緩むのを抑えられないでいた。