男子校のお姫様
「佳音・・・言いにくいんだけど・・・」
「ん?」
「俺さ、美良ちゃん・・・だっけ?あの子とメールしたい・・・」
これは美良脈あり!?
「いいよ!全然オッケー!」
「ありがとう」
「ううん。美良美人だしね~。好きになってもおかしくないよね~」
あたしの言葉に、裕篤は少し焦ったように言った。
「まだ気になる程度だよ!」
「それでも、あたしは嬉しいよ」
あたしはそう言って微笑むとポケットから携帯を取り出す。
「・・・これでよし!」
「ありがと」
「どういたしまして」
あたし達はそのまま部屋に向かった。
部屋に着くと例のごとく皆がいる・・・。
この人たちに気まずいという感性はないみたいだ・・・。
「今からご飯作るね~」
だからあたしもいつもどおりにふるまう。
光君が走ってくる。
だから、いつものように一緒に夕飯を作って、皆で食べた。