男子校のお姫様
その後は光君から連絡を受けた皆が病室に集まって賑やかに。
何故かお父さん達がいて、あたしは目を見開いた。
皆は口々に「助かってよかった」と言ってくれる。
あたしはその度に笑顔を返すのみ。
「ごめん、佳音。俺等も着いていけばよかった・・・」
「俺等がいればここまで重症を負わなかったかもしれないのに・・・」
「ううん。2人は悪くない。あたしが弱かっただけ。気にしちゃダメだよ?」
慧と琉生兄に関しては謝罪の言葉ばかりで・・・。
なんだか申し訳なく思った。
「じゃあ、退院したらどこか連れてって?」
「もちろん!」
あたしの言葉に嬉しそうな表情を見せる2人。
あたしは彼らに微笑んで見せた。
それから1ヶ月、あたしは入院生活を続け、今日が退院の日!
皆が迎えに来てくれて、あたしは終始笑顔のまま。
お父さんとお母さんは仕事があるらしくて、1週間前に日本を発った。
だけど、こうして皆が来てくれたという事実が凄く嬉しかったから。
その後、あたし達はいろんなところに遊びに行った。
久しぶりの外はすごく気持ちがいい!