男子校のお姫様
なんて思ってたら、遊園地に着た途端お化け屋敷に直行された。
前にも来たことのある遊園地。
何故か光君と2人っきりで乗せられたかと思うと、出発間際皆が声をそろえて言った。
「付き合ってるからって、あんまイチャつくなよ~」
え!?なんで皆知ってんの?まさか・・・
「光君・・・?」
「えへへ・・・ごめんね?まだ佳音ちゃんが寝てた時に言っちゃった」
嘘・・・。まぁいっか!
「皆に言ったからには僕絶対佳音ちゃんのこと大事にするから!」
「えっと・・・うん///」
あたしたちはそう言って笑いあった。
・・・ここがお化け屋敷だということも忘れて・・・。
その後も遊園地を満喫して、翌日から以前のように学校に通う。
今日はあたしの復活記念に写真を撮るらしい。
いつもみたいにヒロがアホやって、皆で笑って・・・。
これからもそんな風に皆で楽しくわいわいやっていけたらいいな。
なんていつも通りの光景を見て思った。
「佳音!ほら、お前も!」
「お姫様こちらへどうぞ」
そういって笑顔で待ってくれてる皆の許へ走ったあたしは最高級の笑顔を浮かべた。
「皆、大好き!これからもよろしくね!」
その言葉とともに。
END