男子校のお姫様
慧SIDE


今日は久しぶりに家に帰ってきた。

俺と琉生は全寮制の学校に通ってるから、滅多に帰ってこれないんだ。

しかも中高一貫教育だから、6年間ほとんど家に帰らないし・・・。

家に帰ったら、佳音はまだ帰ってきてなかった。

それもそうだよな・・・。まだ昼時だし。

佳音帰って来るまで暇だな~・・・。はやく会いたいな…。

俺は佳音が帰って来るまで、琉生いじりをして遊ぶことにした。

佳音が帰ってくるまでなのは、俺が佳音の前で猫かぶってるから。


俺は琉生を探して家中を歩き回る。

「・・・なんでここにいんの?」

琉生を見つけたとき、アイツは普通ならあり得ないところにいた。

「いやぁ・・・佳音がいないから・・・」

俺はその返事を聞いて、琉生に殺気を向けた。

「だからって、なんで勝手に女の子の部屋入るんだよ」

そう。琉生は佳音の部屋にいたんだよ。

それから佳音が帰って来るまで、俺は琉生をしめていた。





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