男子校のお姫様
「佳音は俺のだから」
突然の慧の言葉に寝ている間宮君以外のみんなが目を見開いた。
「慧っ!?何言ってる―――んっ!?」
言葉の途中で慧に手で口をふさがれた。
苦しいって!!
「ちょっ!!どういうこと!?」
「いつ知り合ったの!?」
「初対面じゃないの!?」
質問の嵐があたし達に降りかかる。
あたしはなんとか慧の手を離すと思いっきり息を吸った。
「はぁはぁ・・・。慧、誤解されるような言い方しないの」
「「「「慧!?そんな親しいの!?」」」」
「あははっ!!」
慧がみんなの反応を見て爆笑している。
ってか、先生怒ってない・・・?こんな騒いでるし・・・。まぁいっか。←
「佳音は俺の双子の姉ちゃんだよ」
その言葉にみんなが目を見開く。
それを見て慧が再び爆笑しだした。