男子校のお姫様

 
コンコン・・・

「春希さん?佳音です。入っていい?」

あたしたちは理事長室のドアの前で立ち止まるとノックをして声をかけた。

なんだかこころなしか賑やかな気が・・・。

「入っちゃっていいよ~」

「失礼しまぁす」

「佳音、そんな気使わなくていいんじゃない?春希さんなんだし」

「慧?お前一週間放課後雑用の刑受けたいの?」

「・・・ごめんなさい」

この2人仲いいよね・・・。

「あれ?佳音ちゃんと慧?」

「え?」

声がした方を向くと、そこには杉村君たちがいた。

なるほど。どうりで賑やかなわけだ。

「え?なんでいんの?」

慧が5人を見て目を丸くしながら言った。

驚いた顔もさまになってるな・・・。

あたしは1人そんなことを考えていた。


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